第71回日本生化学会近畿支部例会

ご挨拶

この度、2025年5月24日(土)に第71回日本生化学会近畿支部例会の開催を担当させていただくことになりました。伝統ある当例会の例会長を拝命することとなり身に余る光栄です。本会を和歌山市で開催するのは、2004年の第51回以来、実に21年振りということになりますが、今回は2022年新設のまだ真新しい和歌山県立医科大学伏虎キャンパス(薬学部)を会場として開催させていただきます。

本例会では、シンポジウムのテーマを「糖質・脂質・タンパク質―生体分子研究の新展開」とし、生体分子である糖(糖鎖)、脂質、タンパク質の研究をご専門とする演者の先生方から、それぞれの研究分野の今と今後を見据えたお話をしていただこうと思います。また、特別講演では、“人の死”を科学的に扱う法医学を専門とする近藤稔和先生(和歌山県立医科大学教授)に、「法医学研究の過去・現在・未来」という題目で、普段我々が気づけないような、法医学者のユニークな視点から、お話をしていただきます。

近畿支部例会は、以前から、若手の学部学生や大学院生の学会発表デビューの機会となることも多く、生化学に関連する学会発表の登竜門といった位置付けもあったように思います。本例会では、高校生には例年通りポスター発表をしていただきますが、一般演題については、久しぶりに全て口頭発表とすることにしました。若手の皆さんには、様々な大学や施設の多くの研究者の前で、口頭発表にある独特の緊張感を楽しんでいただけたらと思います。若い研究者の皆さんには、自身の研究成果の発表と多様な研究者との交流を通じて、生化学研究の面白さや、やりがいを感じてもらうこと、ひいては未来の生化学研究を担ってくれることを期待したいと思います。

会場となります和歌山県立医科大学伏虎キャンパスは、紀州徳川家の居城でもあった和歌山城の眼前に位置します。お時間が許すようでしたら、新緑の薫る和歌山城や同公園の方へもぜひお立ち寄りください。

なお、懇親会につきましては、本例会会場に換気を徹底できる飲食スペースが確保できず、本学のコロナ感染症制限フェーズを鑑み見送ることとしました。

最後に、開催にあたりご助言・ご支援を賜りました芦高恵美子支部長、小亀浩市前例会長、協賛企業の皆様に厚く御礼申し上げます。

第71回日本生化学会近畿支部例会
例会長 井原義人
和歌山県立医科大学医学部・教授

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